昭和20年9月、主人公の清太(辰巳努さん)は駅の構内で餓死します。
彼は死の間際、妹の節子(白石綾乃さん)のことをずっと思い出していました。
昭和20年初夏、戦争孤児となった清太と妹の節子は兵庫県西宮に住む親戚で未亡人の叔母(山口朱美さん)を頼ることになりました。
既に空襲で焼け死んでしまった母のことを叔母に隠し、母親(志乃原良子さん)は入院していると清太は話します。
焼け崩れた実家の庭に埋めてあった保存食を叔母の家に持ち帰ると、叔母はとても喜びます。
しかし意を決して母親が亡くなったことを伝えると、ほんの数日だけ兄妹を預かるつもりだった叔母は急に慌て出すのでした。
夜になると兄妹は近所の家で風呂を借してもらい、入浴帰りにたくさんの美しい蛍を目にします。
清太は保存食を叔母に渡す前にこっそり抜いておいたドロップ缶を開けて節子の口にドロップを放り込んでやると、彼女は大喜びではしゃぎ回るのでした。
戦争が長引き兄妹との共同生活が長引くと、叔母は苛立ちを隠せなくなります。
腹を空かせた節子が薄い雑炊に文句を言った際、叔母は激しく苛立ち自炊するように二人に言います。
母親の貯金で七輪や炊事道具を購入し自炊を始めますが、叔母からの風当たりはますますきつくなり、清太は叔母と頻繁に口論するようになります。
そしてついに清太は叔母の家を出ることを決意するのでした。
清太と節子は古い防空壕で二人だけで暮らすことになり、叔母が苦手だった節子は無邪気に喜ぶのでした。
しかし次第に二人の生活は困窮し、節子は目に見えて衰弱していきます。
清太は節子を守るために農作物を盗むようになり、ある日ついに捕まり激しく殴られ警察に突き出されます。
警官は殴られた清太を見て不憫に思い釈放してくれるのですが、後を追ってきた節子のあどけない顔を見て清太は悲しみでいっぱいになるのでした…。
何としても節子を守りたい清太はその後も窃盗を繰り返します。
そんなある日、ついに節子が意識を失って外で倒れてしまいます。
清太は急いで病院に連れて行くのですが…。
