2014年に映画公開された本作品は、思春期の少女の心の成長と家族の絆を美しく描き、多くの人に絶賛された感動の名作です。
ひと夏を海辺の田舎町で過ごすことになった杏奈は、不思議な少女マーニーと出会い親しくなります。
しかし少女マーニーには多くの謎があり、その謎にはとても大切なメッセージが込められていたのでした…。
幼い頃に両親と祖母を失くし養護施設に預けられていた杏奈(高月彩良さん)は、その後養親に引き取られ札幌で暮らしていました。
義父が亡くなった後、義母の頼子(松嶋菜々子さん)と二人で生活していましたが、ある一件で頼子から距離を置いてしまいます。
幼少の頃から他人とうまくコミュニケーションが取れない杏奈は心を病み、喘息を患うようになります。
医師から休養が必要と診断され、夏休みの間だけ叔父・清正(寺島進さん)と叔母・セツ(根岸季衣さん)が住む海辺の田舎町で過ごすことになりました。
引っ越してからしばらくして、杏奈は海辺にある大きな屋敷を発見します。
屋敷を見て不思議と懐かしい気持ちになった杏奈は、清正とセツに屋敷をことを尋ねます。
夫妻によると、その屋敷は以前は外国人一家の別荘でしたが今は誰も住んでいないということでした。
どうしても屋敷のことが頭から離れない杏奈は、その夜、金髪の少女が屋敷の中でおばあさんに髪を梳かしてもらっている夢を見るのでした。
それから数日後、杏奈は近所に住む同世代の少女・信子とその友人たちと一緒に七夕まつりに出掛けることになりました。
気難しく内気な杏奈は開放的な信子と上手く関わることが出来ず、ひどい言葉を投げつけ、一人その場から逃げ出してしまいます。
一人きりになった杏奈は過去のつらい出来事を思い出し、涙を流すのでした。
ようやく落ち着き家に帰ろうとした時、ふとあの古い屋敷が目に入りました。
杏奈はボートで屋敷近くの岸辺まで何とか辿り着き、見上げるとそこには以前夢に出てきた金髪の少女が立っているのでした。
少女はマーニー(有村架純さん)と名乗り、誰も住んでいないと聞いていた屋敷で暮らしていると言います。
そしてなぜか杏奈のことを以前から知っており、ずっと来てくれるのを待っていたのだと話します。
屋敷の中から話し声が聞こえてきて、マーニーは杏奈を連れて木陰に身を隠します。
そして、お互いの存在のことは誰にも話さないことを約束してその日は別れました。
翌日、杏奈は岸辺に向かうと既にマーニーが迎えに来ていました。
二人は一日に三回まで質問をし合い、お互いのことを知ろうというゲームを開始します。
マーニーは杏奈にここに来た理由などを尋ねます。
杏奈もいくつかの質問をし、どうやらマーニーは二歳頃から屋敷に住んでおり、”ばあや”と”ねえや”と共に暮らしていることを知るのでした。
その後杏奈はマーニーに誘われ、屋敷のパーティーに参加することになります。
多くの人が集まる華やかなパーティーの主催者はマーニーの両親で、杏奈はマーニーと共にダンスを踊りパーティーを楽しみます。
しかしふと気が付くと、杏奈は郵便局の前に倒れているのでした。
通りかかったドライバーに助けられ杏奈は帰宅しますが、片方の靴をどこかに忘れてきてしまったことに気付きます。
翌日、杏奈は靴を探しに屋敷に向かいます。
靴を発見した後、改めて屋敷を眺めてみると、昨夜ここでパーティーが開催されていたことがまるで嘘のように感じられるのでした。
杏奈が外出している間に養母の頼子から電話があったとセツから聞かされますが、気持ちは複雑です。
夕方、杏奈はマーニーと会うことをすっかり忘れてしまっていたことに気付き、慌てて岸辺に向かいますがマーニーの姿はありませんでした。
次の日も岸辺に向かいますがマーニーの姿はなく、会えない日が続きます。
ある日、岸辺で屋敷のスケッチをしている画家の久子(黒木瞳さん)に声を掛けられます。
久子は屋敷の改装工事が進んでいること、工事が終わったら新しい家族が引っ越してくるということを教えてくれました。
気になる杏奈はボートを漕いで屋敷に向かいます。
屋敷を眺めていると、屋敷の新しい住人である少女・彩香(杉咲花さん)に遭遇し、マーニーが書いたのではないかという日記を渡されます。
日記には杏奈とマーニーが過ごした楽しい思い出が詳細に綴られていました。
しかし最後に会った日以降のページがなく、現在のマーニーのことが分かりません。
しかしそれから数日後、杏奈のもとにマーニーが現れました。
再会を喜び合い、二人はキノコ狩りに出掛けます。
キノコの採り方を父親から教えてもらったというマーニーのことを杏奈は羨ましがります。
自分は両親を事故で失くし、その後引き取ってくれた祖母まで自分を残して逝ってしまったことをとても恨んでいる、と打ち明けます。
そして養母の頼子が自分を預かることで、密かに国からお金をもらっていたことを知りとてもショックを受けたということも話します。
マーニーも自分の辛い過去を打ち明けます。
ある日、杏奈は彩香からマーニーの部屋に残されていた絵を手渡されます。
よく見ると絵の裏には名前が書いてあり、その名は以前、海辺で会った画家の久子と同じであることに気付きます。
杏奈は急いで久子のいる海辺へ向かうと、彼女からマーニーに関する過去の秘密を聞かされるのですが、それはとても驚くべき事実でした…。
画家の久子から聞かされたマーニーの意外な秘密とは、一体どのようなものだったのでしょうか。
杏奈は養母の頼子との一件がどうしても心に引っ掛かり傷ついていますが、今後関係は改善していくのでしょうか。
マーニーの過去が明らかになるうちに、杏奈にとっては非常に驚くべき真実にたどりつきます。
多感な少女の成長と家族の絆を繊細なタッチで描き出した本作品は、後世まで残る日本アニメ映画界の珠玉の名作と言っても過言ではないでしょう。
どうぞ最後までじっくりとご堪能下さい!
