2017年に公開された、藤原竜也さんと伊藤英明さんW主演の映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」。
実は2012年に韓国にて公開された映画「殺人の告白」をリメイクした作品ということで、物語の根本は変えずにオリジナル要素を加えたサスペンス映画で面白いですよね。
しかし映画を一通り見終えた後は「あの時なんて言った?」「なぜ殺されたの?」など、疑問が残た人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は「「22年目の告白」里香はなぜ殺された?口パクの言葉はなんて言ったのかも」と題してリサーチしてみます。
※こちらは完全ネタバレを含むため、これから作品を楽しむ方は注意してください※
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目次
「22年目の告白」口パクの言葉はなんて言った?
※ここから以下は完全ネタバレを含みます※
それでは早速本題です。
物語が進むにつれて、牧村刑事の妹・里香が殺人鬼にて殺害されたことが明らかになります。
殺人鬼が新しく“自分が本当の殺人鬼である証拠”として、提出した映像の中で絞殺されている様子が映されているので間違いありませんね。
その時カメラに向かって里香が何かを話しますが、うまく視聴者は聞き取ることができません。
一体里香はなんて話したのでしょうか?
実はこのように話しています。
震災で亡くなった人たちと一緒に死ぬべきだった。
私一人だけ幸せになる資格はない。
このセリフは本当に物語終盤に、真犯人である仙堂と曾根崎との会話の中で明らかになります。
里香はもともと阪神淡路大震災の時、看護師として働いていました。
寝たきりの患者や、周囲を必死に誘導する同僚などを横目に怖くて何も動くことができなかった。そんな自分が生きているなんて。と人生に悲観するような描写があります。
そこから気丈に振る舞っている様子がありつつも、やはり根本は変わらなかったということですよね。。。
そして里香のこの発言がきっかけで殺害されてしまいます。
続いてはなぜ里香が殺されてしまったのか見てみましょう。
「22年目の告白」里香はなぜ殺された?
実は映画を見終えた後に第一に疑問として残るのが「なぜ里香が殺された?」ということです。
作中でも“殺人のルール”というものが明言されているのですが、ルールに沿っているかと思いきやそうではありません。。。
では、詳しく見てみましょう。
里香の発言がきっかけ?
里香が殺された理由として、実際に里香を殺害した仙崎が以下のように話しています。
里香が生きる気力を失くしたような発言をしたから
生きた気力を無くした人間を殺すことほどつまらないことはなかった
一見「ん?」と思うような理由ですよね。
その里香が発言した内容とは、先程里香が最期に話した「震災で亡くなった~・・・幸せになる資格はない。」という言葉。
この言葉を聞いた仙崎は里香を生かしておく必要がないと判断し、絞殺に及びます。
仙崎がフリージャーナリストとして紛争地で活動している時、反政府軍による拘束されたということは物語序盤でも語られていますよね。
実はその時仙崎は、一緒に行動を共にしていた海外のジャーナリストと一緒に拘束されています。
そして必死にもがく仙崎の目の前で、海外のジャーナリストは絞殺されてしまいます。
こんな奇々な状況から助け出された仙崎は“必死に生きたいという欲”の興奮から抜け出させず、帰国した後は自分が体験した状況と同じ殺人を犯します。
その点において里香は生きる気力がない発言をしたことで、仙崎が望む対象者とは異なるため、殺害されたことになります。
そうなると、仙崎に殺害された実質の被害者は6人(里香含む)なのに、仙崎は「俺の作品(殺人)は5人で完結している」と作中に発言します。
里香も殺されたのになぜこのような発言をしているのでしょうか?
殺人のルールと矛盾する?
物語冒頭で曾根崎が記したとされる告白本には、殺人の時のルールが記載されていますよね。
- ロープを使って絞殺する
- 被害者殺害の瞬間を、家族または被害者に親しい者に目撃させる
- 目撃者は生かしておく
この3つが東京連続絞殺事件において、殺人のルールであるとしています。
しかし里香はこのルールに順ずることなく殺害されているんですよね。
確かに一見このルールは一連の事件から正しいルールかと思われるのですが、実は仙崎が明言したルールではありません。
このルールは曾根崎が本当の殺人鬼をおびき寄せるために、事件を担当していた牧村刑事がまとめたものであくまでも憶測のルール。
本当の殺人鬼の行動パターンからこの3つが出てきただけであり、仙堂がこの殺人のルールをどこまでこだわっていたかはわかりません。
本来であれば牧村刑事を殺す瞬間を里香に見せて殺人は完結する。予定だった仙崎。
目撃者であり里香を生残して終了の予定だたはずです。しかしその後里香の先程の発言により、急遽殺害。
先程あくまでの殺人のルールは曾根崎と牧村刑事の憶測のルールで仙崎は明言していないと記載しましたが、やはり仙崎の中でもある程度のルールだったことは間違いなさそうです。
そのため「俺の作品(殺人)は5人で完結している」と里香含めない5人のことを話しています。
里香が仙崎に殺されたことは間違いありませんが、殺人のルールはあくまでも曾根崎と牧村刑事が仮立てた憶測のルールなので、ルールに矛盾して殺害されることに物語の中で何ら問題は有りません。
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「22年目の告白」里香はなぜ殺された?口パクの言葉はなんて言ったのかも まとめ
ここまで「「22年目の告白」里香はなぜ殺された?口パクの言葉はなんて言ったのかも」とリサーチしましたがいかがでしたか?
最期に里香が言った言葉がきっかけで、里香が殺されたということが分かりました。
また、里香が殺された状況も整理すると納得できるものですね。
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