「女性とエロティシズム」をテーマに、5人の女性作家たちが書き下ろした原作小説を映画化したのが、2005年に公開された映画「female フィーメイル」です。
高岡早紀さんや石田えりさん、大塚寧々さんら豪華女優陣の、体を張った演技にも注目が集まりました。
女性の視点から描かれる”エロス”の世界を、5人の実力派監督らがオムニバス形式の映画作品に仕上げています。
「桃」(原作・姫野カオルコさん)
淳子(長谷川京子さん)は恩師の葬儀に参加する為、故郷に帰省していました。
そこで中学生の頃の同級生と再会した淳子は、ある噂について聞かれます。
「当時、独身の中学教師と体の関係を持っていたというのは本当なのか。」
「あたしもあの人もただやりたかっただけだよ」
桃畑で桃をかじりながら、淳子はその頃のことを回想します。
「太陽の見える場所まで」(原作・室生佑月さん)
深夜、仕事帰りの熟年ホステス、マチコ(石井苗子さん)がタクシーに乗り込むと、隠れていた若い女(大塚ちひろ)が現れ、強盗だと名乗ります。
女性ドライバー佳代(片桐はいりさん)は売上金の2万をすでにとられていました。
「夜の舌先」(原作・唯川恵さん)
工場で働く正子(高岡早紀さん)は上司のデートの相手になった見返りとして、有給休暇をもらいます。
南国で休暇を楽しむ正子は、好きな相手の髪の毛を入れて眠ると、夢にその人が現れると言われている香炉を購入します。
「女神のかかと」(原作・乃南アサさん)
ガールフレンドの家に遊びに行った小学6年生の真吾は、その家の母親(大塚寧々さん)の美しさに目を奪われます。
真吾の熱い視線に気づいた母親は、誘惑するような素振りを見せ真吾を惑わせます。
「玉虫」(原作・小池真理子さん)
田舎にぽつんとある古ぼけた一軒家で、愛人のじじい(小林薫さん)が来るのをただ待ちながら日々暮らしている女(石田えりさん)。
ある夜、泥酔したじじいは若い男(加瀬亮さん)を連れて、女の家へやってきます。
個性あふれる5つの原作を、これまた個性豊かな監督たちが映像化し、豪華な俳優陣が演じている本作品。
一つの物語は20分ほどなので、ジェットコースターのような気分で、一気に5つのお話を堪能できます。
「夜の舌先」を担当した松尾スズキ監督は、映像で”エロス”を表現するのは始めてだったとのことで「思いっきりやらせてもらいました」と、インタビューで満足げに話しています。
異なる5つの「エロティシズム」。
あなたはどれがお好みですか?
