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明治、伊予松山に３人の男がいた。日露戦争において大きな役割を担った秋山好古（阿部寛）と真之（本木雅弘）兄弟と、明治を代表する文学者・正岡子規（香川照之）である。好古は無償で入れる学校を求めて、東京の陸軍士官学校に入学。子規も大学予備門を目指して上京した。真之は松山で屈折した日々を過ごすが、やがて兄から「上京せよ」との知らせが届く。東京で明治の文明開化にふれた真之は、子規とともに予備門入学を目指す。

NHKドラマ「坂の上の雲」

明治の新しい日本が作られていく過程が面白い。

新しい時代に活躍した三人

超大作を映像化したものですね。明治という世界に開かれたばかりの時代は、新しい価値観が入ってきてこれから近代国家を作り上げていこうとしていく時期にあたり、まさに激変という言葉がぴったりです。勉強して気概があれば誰でも登用されていく時代。秋山兄弟は、兄の好古は騎馬兵を育て、弟の真之は海軍を育てるということを通して、そんな時代を逞しく生き抜いていきます。また、正岡子規は俳句を作りながら古いしきたりと戦いました。ドラマはこの3人の偉人たちの行動や心情を描くことで進んでいきますが、203高地を目指して行軍していくなかでその他大勢の兵士たちが英霊となっていくのは戦争の悲惨さを物語っていて、その部分も丁寧に描かれています。

栖崎（40代・男性）

近代日本の礎

坂の上の雲を見て

前半は、秋山兄弟と正岡子規の物語で、段々世情が戦争の雰囲気がでてきました　夏目漱石や東郷平八郎など誰しもが知る偉人も出てきて見ごたえもあり　俳優も渡哲也や石坂浩二など豪華俳優陣も本作では盛り上げていました。私はこの作品で好きなのは私の地元でロケをしたところも好きな一員であります。民放ではなかなか放送回数もそうですが結構長い期間をかけてじっくり取り上げていたと思います。主役の一人である香川照之氏の正岡子規は本当に病に侵されているのではないかという熱演で秋山兄弟の阿部寛氏、本木雅弘氏の兄弟愛も描かれていました。私はこのドラマで学んだことは秋山兄弟の父である伊東四朗氏が言った短気は損気急がば回れは座右の銘としております。

のぼさん（40代・男性）

歴史超大作で戦前の歴史的人物もわかる作品

歴史超大作

戦前の戦争を大々的に扱う作品は少ないのですが、これは当時の極東、世界情勢や日本の置かれた立場などを理解しやすくする上でもわかりやすい作品です。秋山兄弟のことは知らなかったのですが、知ることができました。日清、日露戦争の裏でなにが起きていたのかやバルチック艦隊がどのようにきたのかなど勉強になります。山場としては、一つ目がニ○三高地の攻防などとてもリアリティがあり、乃木希典がどのような人物であったかなどもわかります。二つ目がロシア帝国との日本海海戦でバルチック艦隊との戦いです。当時世界最強のバルチック艦隊を日本海軍が撃破するところ。歴史の1ページを臨場感ある描写と東郷平八郎はじめ、秋山真之など個性的な軍人が活躍し、艦隊の配置など細かい点も非常に見応えがあります。

たぬきち（40代・男性）

明治を舞台に描かれた群像劇。豪華キャストで固めた歴史的傑作。帝国陸軍の英雄、秋山好古に阿部寛、。その弟で帝国海軍の伝説の名参謀、秋山真之に本木雅弘。幼馴染の正岡子規に香川照之。見ないと損です。

司馬遼太郎の最高傑作を完全映像化。大河を超える大河。

まず、原作が名作です。次にキャストがすごい。撮影の規模が半端ない。トドメに脚本まで良い。オマケに尺が長い。渡辺謙のナレーションで始まり、秋山好古、真之、正岡子規の少年時代から始まりますが阿部寛、本木雅弘、香川照之の演技に隙がない。この3人を主軸に明治日本の「青春時代」が描かれます。同時にこの3人を含め多くの人物の青春群像劇でもあり、とてつもない人数が登場します。端役は誰一人いない濃密さです。子規の妹(菅野美穂)の淡い恋心や、広瀬少尉とロシアの令嬢との儚い恋を綴ったかと思えば、底の見えない怪しい外交官(竹中直人、のちの外相)の火花が出る様な外交折衝や、悲惨な戦場となった203高地の攻防が描かれます。クライマックスの一つは日露戦争の日本海海戦です。幕末から続いた日本の青春がここに終わります。ラスト間際、真之(この頃にはもう『伝説の名参謀』でした。)の憂いが苦い余韻となって残ります。これは時代劇ではなく地続きであり、今の現実の出発地点だからでしょう。

丑野あゆみ（40代・女性）

クオリティー高い時代ものドラマ

特に菅野美穂が素晴らしい

友人に強くオススメされたものの嫌々見てみましたが、期待していた以上のクオリティーですぐにストーリーに入り込んでしましました。元々歴史物に全く興味を持てなかったのですが、司馬遼太郎作品などこれからいろいろ触れてみようと気持ちが変わりました。明治人の気概がひしひしと伝わってくるストーリーで、現代を生きる自分にとっては新鮮味もあり魅力的でした。明治維新後の日本ではその時代独特の活力に満ち溢れていて、今を生きる日本人とは全く別の人種のようにも見えました。主役ももちろん演技力が高くて適役に感じましたが、キャストの中でも特に菅野美穂の存在感に胸を打たれました。全ての表情に嘘が見えず自然で、完全にそのキャラクターのしか見えませんでした。

さか（20代・女性）

老若男女を問わず、日本人なら必見の作品

日本人としての誇りを取り戻せる

明治維新から海外列強に追いつけ追い越せと、正に「坂の上の雲」を目指し、命を賭して近代国家の建設に邁進した先人たちの偉業を、秋山好古・真之兄弟と正岡子規の交流を通して見事に描いた極上の司馬作品。これは単に弱者が強者に勝った痛快時代劇ではない。わずか100年ほど前、このままでは国が滅ぶという極限状態に直面したとき、祖国を守るため、思い、考え、行動した日本人のメンタリティとは何だったのかを教えてくれる。この作品を観終わると、壊滅的打撃を受けた第二世界大戦後の世界に例を見ない高度経済成長、あるいは阪神淡路大震災、東日本大震災からの驚異的な復興が、決して奇跡だったのではなく、我々日本人にとっては当然の結果であったと感じることができる。学校では教えない歴史の真実は、いま多くの国民が失いかけている祖国日本への誇りを再び取り戻させてくれる。

ひでまる（50代・男性）

明治の時代の日本の歴史がよくわかる作品

上り坂な時代の日本人達の熱気が見られる作品

本木雅弘演じる主人公が、出世するために努力することが、やがて日本という国を守るという大きな理想とリンクしていく。日本が登り坂だった日露戦争の頃の、ある意味とても羨ましい時代。個人が夢を持って頑張ることが、つまり国を発展させる。迷う必要はない、ように見えたんだけど、どうだろう、秋山真之の心に徐々に複雑な迷いが生じていく様が、日本が勝って万歳とばかりはいかなくなるこの後の日本を暗示しているようにも感じられた。こういう役をやらせると本木さんは上手いなあ、と感心する。対極に置かれた正岡子規の存在感が、また、いい。正岡子規役の香川照之の、敢えて時世に棹さすような皮肉なキャラクターも、こののちの活躍ぶりを思わせて楽しい。

ペッパーえーちゃん（50代・女性）

重厚な歴史ドラマかつスペクタクル的にも楽しめる作品

原作の世界観を忠実に再現

司馬遼太郎の大ベストセラーを映像化した歴史大作です。阿部寛・本木雅弘というキャスティングが最初はどうかと思いましたが、いい意味で予想を覆すはまり役でした。日露戦争をクライマックスとするこのドラマは、旅順攻略ほかの地上戦や日本海海戦などの映像がとても迫力あるのですが、それだけではなく簡単に戦争作品とくくってしまうのはもったいない、とても重厚な仕上がりになっています。原作の世界観をしっかり受け止めて作られている点で、司馬ファンでも楽しめると思います。一方で原作ではたった一行で済ませている大迫第７師団長の「おいたちが皆死ねば、旅順は落とせるかの」と静かに呟くシーンなどは、映像ならではの凄みが出ているとも感じました。ラストシーンも無常観漂い、ぐっと来るよい終わり方になっています。

かんぴょうた（30代・男性）

歴史的人物として名高い、俳人の正岡子規や初代総理大臣を務めた伊藤博文なども登場し、時代の流れを学べたことは、とても良かったと思います。

新しい国としての未来を築くダイナミックでスリリングなドラマです。どこか古風な時代の背景も印象的でした。

今の穏やかな令和の時代とは全く違って、まさに緊張感さえ覚える明治の初期でした。新しい時代への改革が日本という国をこんなに凄まじく迫力あるものに展開させるという、大きな夢の形の実現、パワフルでスピード感のあるストーリー、そんな風にも感じました。「雲」というスタンスは、登場する3人の若者にとって、とても遠い存在であり見方によっては近い存在でもあり、いつしかそこへたどり着く。激動の中で、日清戦争、日露戦争と様々な生き方を選びながら、奇跡的に勝利した日本という国の大きな糧にもなり、インパクトのあるバルチック艦隊の登場により、場面はいよいよ講和条約へと繋がる。テンポのあるリズミカルな音楽にのせられ、ワクワクしながらドラマを観賞できました。着物姿の人々がとても新鮮で、ある意味時代劇を見ているかのような感じもしました。最後まで感動しながら見入り、とても胸を打たれたドラマです。

Sumire（50代・女性）

歴史や戦争に興味がある人におすすめできる作品

小説にかなり忠実なドラマ

このドラマを初めて見た時は単純にキャストが素晴らしいと思ったからです。本木雅弘さんと阿部寛さんが共演するなんてなかなかないことですからとても魅力的に見えたことを覚えています。司馬遼太郎さん原作のドラマですが日英同盟や日露開戦など歴史についての事柄を色々とドラマで再現してくれています。恥ずかしい話、正岡子規のことをほとんど知らなかったのでこのドラマを通じていろいろなことがわかって良かったです。日露戦争が起きたならわしなんかも描かれていて渡辺謙さんのナレーションがまた心地よいです。ああいう低音の声で歴史についての補足をされるとすごく頭の中にすんなり入ってくるのでとてもいいキャスティングだなと感じました。

ハニー（30代・男性）

その他ネットの口コミ・感想・評価

坂の上の雲のドラマが面白い！

— DH (@syaka96) February 20, 2011

昨晩「坂の上の雲」見たけど・・・ほんと上手い・・・みなさんホントに役者さんだし・・・ホント凝ったドラマだ・・・面白い・・・アア　アア～　ルル～ルル～　アアア～　ラララ～♪・・・エンディングはサラ・ブライトマンのがよかったけど。

— スマートまっくすエルティ932店 (@keitai_jp2) December 12, 2011

録画したｱﾆﾒみるつもりだったけど、坂の上の雲見てた。。手前味噌って訳ではないけども、しっかりと時間とお金を掛けたドラマは面白い。

— アカカゲ＠3/21博麗神社例大祭な02a (@akakagehonpo) December 11, 2011

いやあ坂の上の雲はなんだかんだで面白いドラマであった、勿論日露戦争物としてみたらざっくり削られてるところはあるがそれはまあこれは「坂の上の雲」だという話でなｗ

— tare (@tareyuu) December 25, 2011

坂の上の雲 原作もドラマも面白い

— はうすくん (@housematsu) January 6, 2013

日本が近代国家として歩み出したばかりの明治の初め、伊予・松山に３人の男がいました。後に、日露戦争で大きな役割を担った秋山好古（よしふる）・真之（さねゆき）兄弟と、明治を代表する文学者・正岡子規です。ガキ大将の真之と弱虫の子規は遊び仲間。秀才の好古はやがて東京の陸軍士官学校に入学します。子規も大学予備門を目指して上京します。松山に取り残された思いの真之に、好古から「上京せよ」との知らせが届きます。

NHKオンデマンド

上京から１年、真之（さねゆき）は子規と共に東京大学予備門に合格しますが、俳句に目覚めた子規を見て、自分が何をすべきか悩みます。やがて真之は兄・好古（よしふる）の援助で「一身独立」を図り、予備門を退学し海軍兵学校に入学。休暇に帰郷した真之は、子規の妹・律が離婚したと聞き、「女子でも一身独立できる」と励まします。好古はフランスの陸軍士官学校に留学し、後に“日本騎兵の父”と呼ばれることになります。

NHKオンデマンド

大日本帝国憲法発布の年、子規がかっ血し療養のため松山に戻ります。帰郷した真之（さねゆき）は子規を見舞い３年ぶりの再会を喜びます。フランスから帰国した好古（よしふる）は佐久間多美と結婚。近代国家への道を歩む日本で、来日中のロシア皇太子が大津で襲われ日露間に緊張が走り、朝鮮半島では東学党の乱が起きます。清国が朝鮮に出兵し、日本も出兵を決定。海軍士官の真之と陸軍騎兵第一大隊長の好古は臨戦態勢に入ります。

NHKオンデマンド

日清戦争がぼっ発。巡洋艦「波速」の艦長・東郷平八郎は、清国兵を満載した英国商船「高陞（こうしょう）号」を撃沈し問題になりますが、国際法上合法だとして鎮静します。好古（よしふる）は旅順要さいの攻撃に参戦。新聞社に入社した子規は従軍記者として戦場を訪れます。真之（さねゆき）は巡洋艦「筑紫」で実戦を体験し、自分の命令で部下を戦死させ衝撃を受けます。戦いの後、真之は東郷に「よい指揮官とは何か」と尋ねます。

NHKオンデマンド

日清戦争後、真之（さねゆき）たち海軍の若手将校に海外留学の話が持ち上がります。真之はヨーロッパの大国よりも、あえて新興国アメリカへの留学を決意します。真之の親友・広瀬武夫は、将来の日露の衝突を予見し、ロシアへの留学を希望します。真之はアメリカで新興国の勢いを感じ、伝統にとらわれない合理的な戦術に目を見張ります。世界はヨーロッパ列強に加え、日本・アメリカが参入し、新しい時代を迎えようとしていました。

NHKオンデマンド

明治３３年（１９００）、英国駐在の真之（さねゆき）はロシア駐在の親友・広瀬武夫と英国で久々に再会、二人で欧州視察の旅をします。清国では北清事変が起こり、ロシアの極東進出に脅威を感じた桂内閣は日英同盟を模索。一方、伊藤博文は単身ロシアに渡りロシアとの協調を図りますが、交渉は失敗に終わります。明治３５年（１９０２）、日英同盟が調印され、帰国命令が下りた広瀬はロシア人の恋人との別れを惜しみます。

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明治３５年（１９０２）７月、海軍大学校の教官となった真之（さねゆき）は、海軍の先輩の紹介で華族の娘・稲生季子（いのうすえこ）と出会います。北清事変後、清国駐屯軍司令官となっていた好古（よしふる）は、実力者・袁世凱（えんせいがい）と面会。袁は好古の人柄に引かれ、一目置くようになります。同年９月、病と闘いながら精力的に創作活動に励んでいた子規がついに逝き、真之は友の葬列を遠くから見守ります。

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明治３６年（１９０３）、季子（すえこ）と再会した真之（さねゆき）は結婚を決意。好古（よしふる）はシベリアでロシア陸軍の演習を参観し、コサック騎兵の力に目を見張ります。日露間の緊張が高まり両国政府が交渉を続けるなか、児玉源太郎が陸軍参謀本部次長に、東郷平八郎が連合艦隊司令長官となり、真之は東郷から連合艦隊の作戦参謀を命ぜられます。佐世保の戦艦・三笠で待つ真之らのもとに、ついに出撃命令が下ります。

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連合艦隊の奇襲攻撃は功を奏さず、ロシア艦隊は旅順港内に閉じこもります。バルチック艦隊との合流を恐れた連合艦隊では、敵艦隊を港内に封鎖する閉塞（へいそく）作戦が提案されます。真之（さねゆき）は生還率が低いと反対しますが、実施が決定。閉塞隊の指揮官には親友・広瀬武夫の姿もありました。最初の閉塞作戦は失敗し、２度目の閉塞作戦が実行されます。閉塞隊は集中砲火を浴び、広瀬は脱出中に砲弾を受けて海に消えます。

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明治３７年（１９０４）、日露戦争開戦。旅順要塞に守られたロシア旅順艦隊を撃破するため、陸海軍の協同作戦会議が開かれます。連合艦隊作戦参謀・秋山真之（さねゆき）は二〇三高地を占領して、艦隊を砲撃する作戦を主張しますが、満州軍総参謀長・児玉源太郎は旅順要塞攻略を重視し、真之の意見を退けます。第三軍司令官・乃木希典（まれすけ）は正面攻撃を指揮しますが、近代要塞はびくともせず多くの犠牲者を出します。

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陸軍は旅順要塞の正面攻撃にこだわり、第三次総攻撃にも失敗します。苦悩する第三軍司令官・乃木は、正面攻撃を主張する第三軍の幕僚たちを抑え、二〇三高地の攻略を決めます。一方、満州軍総参謀長・児玉は軍の秩序を乱すことを承知で、乃木の代わりに第三軍の指揮を執るため旅順へ向かい、攻撃計画を修正します。激戦の末、二〇三高地は陥落。陸軍がロシア旅順艦隊を砲撃し、海軍の旅順口封鎖は終結します。

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秋山真之（さねゆき）はバルチック艦隊を全滅させるため「七段構えの戦策」を立てます。そのため、連合艦隊は対馬海峡で待機しますが、敵艦隊がなかなか現われません。焦る真之は連合艦隊司令長官・東郷平八郎に艦隊の移動を進言しますが、東郷は「敵は対馬に来る」と確信していました。一方、陸軍では騎兵団３千を率いる秋山好古（よしふる）が、「日露戦争の関ヶ原」と呼ばれた奉天会戦に勝利する活躍をみせました。

NHKオンデマンド

之の立てた作戦により、連合艦隊はバルチック艦隊に壊滅的打撃を与えて勝利を収めますが、日本の国力は限界にきていました。政府はロシアと講和を結びますが賠償金を得られず、新聞各紙や民衆に批判されます。戦争終結からしばらくして、好古と真之は松山の海に舟を浮かべ兄弟で釣をしていました。真之は、大正７年（１９１８）、４９歳で没します。好古は、昭和５年（１９３０）、７１歳でこの世を去りました。

NHKオンデマンド

秋山真之（あきやま さねゆき）：本木雅弘

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本作の主人公。

幼名は淳五郎で、みんなから「淳」や「淳さん」と呼ばれている。 好物は煎り豆。

子どもの時は手のつけられないやんちゃで、松山中学を中退して上京し東京大学予備門に入るが、学生生活が退屈で、中退し、海軍兵学校へ入学。卒業後は少尉として日清戦争に従軍するが、自分の判断ミスで部下を死なせてしまったことに深いショックを受ける。

戦後はアメリカに留学後、イギリス駐在武官になり、帰国後は、海軍大学校の教官に就任し、指揮官の育成に尽力。日露開戦では、連合艦隊参謀に就任し、日本海海戦の勝利に貢献する。

どんな戦いで敵味方に多くの犠牲者が出てしまうことに悩み苦しむ。そんな想いから僧侶を希望する。

秋山好古（あきやま よしふる）：阿部寛

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興村憲彦　Norihiko Okimura(@norihiko_okimura)がシェアした投稿

真之の兄。幼名は信三郎で、まわりからは「信」あるいは「信さん」と呼ばれている。

子供の時、風呂屋で働きながら本を買って独学で勉強し、大阪の師範学校を経て東京の陸軍士官学校に入学。陸軍大学校で学びながら弟の真之を上京させ、学費の面倒を見るなど、厳しく鍛え、育てる。

学校卒業後、フランスに留学し、そこで騎兵戦術を習得し、日本騎兵の育成に尽力し、のちのち日本騎兵の父と称えられる。

戦後、大将まで昇級して退役すると故郷・松山の中学校の校長に着任。昭和5年、家族に看取られながら息を引き取る。

正岡子規（まさおか しき）：香川照之

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花見小路❤️鶴丸(@gogo.hanami)がシェアした投稿

真之らの幼なじみ。

名は常規。幼名は升（のぼる）であることから「ノボさん」と呼ばれる。

気弱な性格でいつも真之や律からサポートしてもらう。

上京し、共立学校から大学予備門に進む。予備門在学中に俳句の革新を志し、帝国大学に進学するが、結核を患い、一時帰郷する。

病が癒えると再び上京、大学を中退して新聞「日本」の記者となり俳句の革新に尽力するも、結核が再発。結核と脊椎カリエスの病の発症には勝てず、命を落とす。死後、「日本俳諧の中興の祖」と称賛される。

正岡律（まさおか りつ）：菅野美穂

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Yoko Nakata/中田 陽子(@yokonakata_ph)がシェアした投稿

子規の妹。真之から「リーさん」と呼ばれている。

子供時代は、真之と共に気弱な兄を助ける。真之に恋心を抱いていたが、従兄弟の軍人と結婚するもその後、離縁。松山中学の教師と再婚するが、病に倒れた子規の世話をするために実家に戻ったため、そのまま離縁される。

母と共に、子規の身の回りの世話をする。子規の死後は、共立女子職業学校に入学。真之の結婚後も妻・季子に裁縫や料理を教えるなど交流している。

秋山多美（あきやま たみ）：松たか子

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旧旗本佐久間家の娘。真之の兄である好古の妻。好古とはフランス留学後に見合い結婚。

実家・佐久間邸の離れに下宿していた秋山兄弟のことを、最初、けだものなどと蔑んでいた。

好古の不在時は、妻として家を守る一方、兄さん代りと称して真之の世話もする。姑嫁との関係は良好。