菅田将暉さんと有村架純さん主演の2021年1月に公開された恋愛映画「花束みたいな恋をした」。
2人の出会いから別れまでを描いており、細かく描写された心情がリアルすぎる!と話題になりましたね。
そしてこの出会いから別れ、その後の流れが2017年公開「ラ・ラ・ランド」ととても似ていて、日本版ラ・ラ・ランドと言われているんだとか!
そこで、今回は「花束みたいな恋をしたは日本版ラ・ラ・ランド?似てる理由を徹底調査」と題してどう似ているのか調査してみたいと思います!
目次
「ラ・ラ・ランド」ってどんな映画?
まず初めに、「花束みたいな恋をした」と「ラ・ラ・ランド」を比べる前に「ラ・ラ・ランド」がどのような映画なのか確認してみましょう。
予告
予告を見てみると「ラ・ラ・ランド」はロマンティック・ミュージカル映画であり、一見華やかな映画に見えますね。
あらすじ
夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセブ(セバスチャン)、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる……。
私は「ラ・ラ・ランド」が大好きで何度も観ている映画なのですが、くだらない事で喧嘩をしたり、お互いに「いつか夢が叶ったらいいな」と思っている環境をリアルに描いていますよね。
※今回は比較するにあたって結末を記載します。※
最終的にミアは起死回生の大チャンスのオーディションを受け、「このオーディションに受かったらパリに行かないといけない」とセブに言います。
一方セブは「僕はもう出来ることはなにもない。ここに残って自分のやるべきことをする」と言い、結局2人は別れることに。
そして5年後セブは念願の自分のジャズバーを開いており、大女優となったミアは偶然ジャズバーに立ち寄ります。
そこでお互いに目が合い、セブは物思いにふける中ミアはジャズバーから立ち去り、物語は終わります。
「いつか叶えたい夢」だったものが「叶えられる夢」に変わった時、愛を取るか夢を取るか選択するという内容。
映画の最後10分は、2人が出会った瞬間から現在に至るまでのタラレバの世界が描かれており、ここで涙流す人も多かったのではないでしょうか?
個人的にはとても好きな映画なので、まだ観たこと無い方は一度手に取ってみてください!
「花束みたいな恋をした」と「ラ・ラ・ランド」が似ている理由は?
「ラ・ラ・ランド」の内容を把握したことで、早速「花束みたいな恋をした」と「ラ・ラ・ランド」が似ていると言われる理由を見てみましょう!
※こちらから下の記事は、比較するにあたってネタバレを記載します。※
最悪な状況での出会いが似ている
「花束みたいな恋をした」では、麦(菅田将暉)と絹(有村架純)が出会う状況はぱっと見とても素敵な出会いとは言えません。
それぞれ終電に乗り遅れそうで最終電車に向かって走っていくのですが、そこで麦と絹はぶつかってしまいます。
結局お互い終電には乗れず、始発までの時間を空いている居酒屋で過ごすことに。
一方「ラ・ラ・ランド」では、オーディションもうまくいかず息抜きで参加したパーティもつまんなく途中で抜け出し、あるレストランに偶然入るミア。
そこではセブがピアノを弾いていました。
音色に惹かれ、声をかけようとするミアですが、セブはミアの仕草に気づいていながらもわざとぶつかってその場を去ります。
状況はそれぞれ違いますが、2作品とも予期せぬ出来事によって巡り合うことに。
「ラ・ラ・ランド」程最悪な出会いというわけではありませんが、「花束みたいな恋をした」も終電を逃すという実際に起きたら最悪な出来事ですよね。
この最悪な状況での出会いが描かれていることで、似ていると言われています。
2人の世界に入り込んでしまうのが似ている
付き合ってからは大学を休み、常にベッドの上で生活を共にする麦と絹。
そして絹は周囲から遅れを取って就職活動を始めますがうまく行かず、麦の提案から同棲を始めます。
同棲を始めたことで何をするにも一緒、何よりも2人の時間を大切にし、お互いをとても大事に扱う「花束みたいな恋をした」。
最悪な出会いから最愛の恋人へとなったミアとセブ。
どこに行くのも何をするにも一緒に行動し、お互いの好きなものを尊重しつつどんどん距離を縮めていきます。
仕事で忙しいセブをしっかりとミアは支え、出来る限り2人の時間を共有していく「ラ・ラ・ランド」。
「花束みたいな恋をした」でも「ラ・ラ・ランド」でも物語が進むにつれ、それぞれ惹かれ合い、恋人同士になります。
その様子はまさに2人だけの空間であり、誰も受け付けない世界が表現されています。
また両作品とも恋人を大切にしつつも、自分の夢を追いかけているというのも特徴です。
麦はイラストレーター、ミアは女優、セブは自分のお店を開く。
この状況から似ていると言われるきっかけの1つとなりました。
すれ違う様子が似ている
とても幸せな様子が中盤描かれている「花束みたいな恋をした」ですが、麦と絹は段々とすれ違っていきます・・・。
2人の生活を大切にするあまり、イラストレーターという夢を追いかけていくだけでは生きていけないと感じた麦は会社員として働きだします。
しかしこのことがきっかけで麦と絹の生活はすれ違い、将来を考えて就職した麦と、大学生の頃のように2人だけで好きなことをして生活したい絹。
約束事も麦は仕事がきっかけで破ってしまったり、裏切られたと感じた時の絹の表情は言葉で表現しにくいほどの悲しい顔でしたね。
そして「ラ・ラ・ランド」でも同様にすれ違いが描かれています。
流行らないジャズを主流にお店を開くよりもミアとの生活を考え、やりたくないジャンルのバンドでデビューをするセブ。
一方ミアは女優へとなる第一歩の単独舞台を実現するのですが、初日に来るはずだったセブが仕事で連絡なしにドタキャンしてしまいます。
自分にとって大切な公演を後回しにされた事で、セブはなぜ自分の夢をあっさりと諦めてしまうのか、やりたくない事を無理してやらなくていいとついに喧嘩に発展してしまいます。
この時のシーンは胸が苦しくなりましたね。。。
求めているものが一緒であっても、過程の考え方や思い方が違ってくるとすれ違いが生じてしまいます。
まさに現実や今後の事を見据えて行動に移しても、相手がそこに理解や共感を示さないと状況はどんどん悪化してしまいますもんね。
お互い相手を考えてした行動からのすれ違いは、「花束みたいな恋をした」と「ラ・ラ・ランド」ではとても似ている点です。
物語ラストが似ている
「花束みたいな恋をした」「ラ・ラ・ランド」共に最後はお互いのことを考えて別れを選択。
その状況が似ていると言われています。
「花束みたいな恋をした」では、すれ違いの生活からかつて自分たちが望んでいた将来(おじいちゃん・おばあちゃんになっても一緒に隣で歩く事)を共に歩むのは難しいとお互い感じ始めます。
そして友人の結婚式に一緒に参列した後、思い出の場所であるファミレスで2人は別れ話を。
時は進み、カフェでそれぞれ恋人と話している2組のカップル。
片方のカップルの男性が、1つの携帯で片方ずつのイヤホンをしているカップルを見つけ、「あの人たちは音楽が本当に好きではないね」と言い出します。
また、もう片方のカップルの女性も「あの人達は本当に音楽が好きではない」と言い、男性も女性も注意しようと同時に席を立ちます。
同時に立ち上がったことでお互いの存在に気づき、一瞬目が合う男女。
まさにその男性が麦であり、女性が絹、お互いに新しい恋人と同じタイミングでカフェに来ていたのでした。
同じタイミングでお店を出た麦と絹ですが、それぞれ別方向へ進み出し、背中を向けながらお互いにしか分からないサインで合図します。
懐かしいと感じた麦はかつて同棲していた部屋をグーグルマップのストリートビューで確認すると、仲良く一緒に歩いている男女が。
顔にモザイクがかかっていてもその姿は麦と絹であり、2人が一緒に居たという証がしっかりと残されているところで物語は終わります。
一方「ラ・ラ・ランド」では、ミアは自分のすべてを掛けてオーデションに挑みます。
「もしこのオーデションに受かったら」と仮定の話をするミアに対して、セブは「必ず受かっている」と断言します。
私達の今後はどうなるの?とミアがセブに問いかけると、「仕事に没頭すべき。すべて忘れて全力で。自分はこの町で自分の夢を叶える」と答えるセブ。
オーデションに受かったらミアはパリに行かないといけない為、実質別れ話ということになります。
この別れ話をしたのが、初めて2人が手を取り合った思い出のあるベンチ。
時は進み5年後、ミアは大女優として成功しており、隣にはセブではない男性が。
ミアは食事へと出かけるため夫と車に乗りますが、大渋滞に巻き込まれたことで予定を変更。
ジャズバーへ立ち寄るミアですが、名前を見て固まってしまいます。
ジャズバーの店名は「セブズ」であり、かつてミアとセブがお店を開いた時に候補として挙げていた名前だったのです。
そしてセブとミアは人混みの中、目が合い、セブは思い出の曲を演奏し始めます。
演奏後立ち去ろうとするミアですが、振り返るとセブが見つめており、お互いに微笑んだところで物語は終わります。
2作品ともすでに別のパートナーがいること、別れた後偶然出会うこと、お互いしか知らない合図やサインがあること、この3つがそっくりですよね。
特に麦と絹、セブとミアが共に時間を過ごしていたとわかる証が残っているのは心染みました。
「花束みたいな恋をした」はミュージカル要素を除いた「ラ・ラ・ランド」とも言われる理由が分かります。
「花束みたいな恋をした」と「ラ・ラ・ランド」が似ている事についてTwitterの声
今日、花束みたいな恋をしたを見たんだけど、ストーリーとかところどころララランドと似てる気がした❕ pic.twitter.com/W0I7zQlZt8
— シェリー🗽🤍 (@Sherry_billion) February 23, 2021
物語全体的に2作品とも似ているという声がありました。
先程紹介した通り、たしかにこちらの作品、とても似ている点が多いのです!
『花束みたいな恋をした』観た。序盤はうっすらしたイライラ(サブカル陽キャへの憎悪)が消えず有村架純の顔面しか見てなかったが、途中で資本主義の犬コロと化した菅田将暉を見ておったまげ、最後はララランド並の打撃を受けてしまった…
— 佐川恭一 (@kyoichi_sagawa) February 10, 2021
やはり映画後半の再会するシーンや、お互いにしか分からない事などで合図ところで似ていると感じる人が多いようですね。
私もこれはラ・ラ・ランドでは!?と観ていて思いましたもん!
映画「花束みたいな恋をした」観了。サブカル大好きカップルの話を、ミュージカルじゃないララランドなお話。うん、悪くない。いや、大好き。 #twcn
— KING@KSK (@gvs_king) January 31, 2021
花束みたいな恋をした を観ました。歌って踊らないララランド、心臓がギュッてなるしキュンともなるしキュッ...ともなる pic.twitter.com/YOcxeiJem2
— ぱん (@bakery_mgmgmgmg) January 31, 2021
まさにこの一言に限りますね、「歌って踊らないラ・ラ・ランド」。
ラ・ラ・ランドは曲がある分とても明るく物語が進んでいくイメージですが、悲しい結末は一緒です。
2作品を重ねている人が多いと調べていて感じました。
花束みたいな恋をしたは日本版ラ・ラ・ランド?似てる理由を徹底調査のまとめ
今回は「花束みたいな恋をしたは日本版ラ・ラ・ランド?似てる理由を徹底調査」と題してお届けしましたが、いかがでしたか?
私は2作品とも視聴しているのですが、実際に物語が進むにつれて「似ているな~!」と感じました。
映画の終わり方が特に似ていると感じたのですが、調べてみると物語最初から似ているポイントは多くありましたね!
胸が苦しくなる展開も多く、最後は悲しい終わり方の物語ですが、とても素敵な映画となっています。
もしまだ観ていない方や、気になる方はぜひこの機会に視聴してみてはいかがでしょうか?